【電子版】Power Automateではじめる ノーコードiPaaS開発入門

978-4-89977-523-2
2,750円(税250円)
定価:2,750円(税250円)

商品詳細

本のサイズ:PDF版/1C/364ページ
著者: 掌田津耶乃
発売日:2022年1月25日

「ビジネスでパソコンを利用する」とは、昔から誰もが口にするセリフです。
しかし、その内容は時代に応じて大きく変化しました。少し前なら、それは「ExcelとWordを使うこと」だったでしょう。が、今の時代、そんな単純な使い方をしているほうが少数派かもしれません。

表計算はGoogleスプレッドシート、ファイルの保存はOneDrive、メールはGmail、スケジュール管理はGoogleカレンダー。パソコンは、今や「ソフトをインストールして使う」ものではなくなっています。使うソフトはWebブラウザだけ。そこから、あらゆるサービスに接続し同時並行して作業を進めていく。
そんな使い方が当たり前となってきました。そんな時代に「業務の効率化」を進めるにはどうすればいいのか。答えは1つです。「あらゆるサービスを自動化する」のです。これが「iPaaS(IntegrationPlatformasaService、サービスとしての統合プラットフォーム)」という考え方です。

アプリケーションやOSの操作を自動化するツールはこれまでにもたくさんありました。
しかし、さまざまなWeb上のサービスを自動化するツールというのは、なかなかないでしょう。それを実現してくれるのが「PowerAutomate」です。

本書は、このPowerAutomateを使ったサービスの操作方法について説明をします。
スプレッドシート、メールサービス、ストレージサービス、TwitterやRSSなどの投稿、GoogleカレンダーやTeams、Slackなどの投稿管理など、業務で多用されている主なサービスの利用について一通り取り上げています。

また、このPowerAutomateは「プログラミングツール」としての側面も持っています。
そこで変数や各種の値の操作、データの入出力、条件分岐や繰り返しといった構文についてもページを割いて説明しました。

PowerAutomateは誰もが無料で利用することが可能です。
まずは、この本を手に「サービスの統合化」というのがどんなものか体験してみましょう。


目次:
Chapter 1 Power Automateを準備しよう
1.1 Power Automate とは?
作業の「自動化」を考える
Power Automateと「iPaaS」
Power Automateの特徴
Power Automateに登録する

1.2 Power Automate を利用しよう
Power Automateのホーム
テンプレートからフローを作る
フローを実行する
実行の状況を調べる
その他の知っておきたい機能
「Flow」アプリについて
フローの作成と実行がポイント

Chapter2 フローの基本処理
2.1 基本の値と変数
トリガーとアクション
フローを作成する
フローの編集画面について
英語表記と日本語化について
テスト実行する
メールを送信する
クリップボードを使おう

2.2 値と変数の操作
トリガーと入力
変数について
変数の値を増減する
式の利用
Power Automateの関数について
変数を使った演算
変数を使った計算を作る

2.3 処理の制御
IFによる条件分岐
「条件」を設定する
「スイッチ」による分岐
「Do until」による繰り返し
数の合計を計算する
スコープで処理をまとめる
並列分岐について
フローのスケジュールについて

Chapter 3 データの処理
3.1数値の操作
新しいフローの用意
「数値関数」について
計算結果をフォーマットして表示
「数値の書式の設定」アクションを使う

3.2 テキストの操作
「テキスト関数」について
テキストの一部を表示する
テキストの関数と「式」
覚えておきたい主なテキスト関数

3.3 日時の操作
「日時」について
現在の時刻を表示する
タイムゾーンの変換
日時の計算
今日から〇〇日後の日付を調べる

3.4 配列の操作
配列(アレイ)とは何か
配列を使ったフローを作る
配列と Apply to each による繰り返し
配列を合計する
結果を通知する
配列データを入力するには?

3.5 オブジェクトの操作
オブジェクトとは?
オブジェクトの変数を作る
オブジェクトの内容
「JSONの解析」を行う
オブジェクト配列について
「アレイのフィルター処理」を利用する
Apply to eachで繰り返し処理する
オブジェクトは、仕組みをきっちりと

Chapter 4 スプレッドシートを利用する
4.1 Excel Online の利用
新しいフローを用意する
Excel Onlineを利用する
ワークシートを取得する
「Apply to each」でワークシートを処理
ワークシートの値について
テーブルを作成する
テーブルにレコードを作成する
テーブルからレコードを検索する
「行の取得」を追加する
真偽値のテキストを処理する
並列分岐でエラー通知を作る
実行条件の構成を設定
レコードの更新と削除
Google スプレッドシートを利用する
Google スプレッドシートについて
「Google スプレッドシート」コネクタの利用
ワークシートを取得する
シートにレコードを追加する
「行の挿入」アクションの利用
動作を確認しよう
レコードを取得する
「行を取得する」アクションの追加
通知を追加する
実行し結果をチェックする
レコードの更新と削除
Google スプレッドシートからレコードを得る

4.2バックアップ用Excelテーブルの作成
レコードをExcelに保存する
実行して動作を確認!
Excel Online と Google スプレッドシートの違い

Chapter 5 メールとアドレスの管理
5.1 Gmail の利用
Gmailコネクタについて
メールを送信する
Gmailに接続する
メール送信処理の作成
Gmailのトリガーを利用する
メールが届いたときの処理を作る
メールに返信する
Gmailトリガーの動作テスト
スプレッドシートに情報を保存する
プロモーションメールが届いたらシートに出力する
Google スプレッドシートを操作する

5.2 Outlook の利用
Outlookcomを利用する
Outlookcomでメールを送信する
Microsoft アカウントによるサインイン
Outlookcomのトリガーを使う
メール操作のアクション
Microsoft からのメールを整理する
フラグを設定して処理を呼び出す
新着メールのフラグを操作する

5.3 アドレス情報の管理
Google コンタクトを利用する
連絡先の作成を行う
入力項目の用意
連絡先情報を取得する
「連絡先の取得 (V4)」アクション
Google スプレッドシートに出力する
Outlookの連絡先の利用
「連絡先の作成」アクションの作成
複数の連絡先情報を取り出す
「複数の連絡先の取得」アクション
基本は「新規作成」と「情報整理」

Chapter 6 ストレージサービスとファイル管理
6.1 ストレージサービスとファイル
4 つのストレージサービス
OneDriveについて
OneDriveでファイルを作成する
Google ドライブでファイルを作る
Dropboxを利用する
Boxを利用する
ストレージ利用のフローを作成する
Dropbox の「ファイルの作成」アクション
Boxの「ファイルの作成」アクション
ファイルのメタデータとコンテンツ
ファイル情報取得のフロー

6.2 ファイルを操作する
ファイルのコピーと削除
ストレージコネクタのトリガーについて
フォルダーにアーカイブを展開する
ファイル操作のログを取る
フォルダー内のファイルリストを取得する
ストレージ内のファイルをExcelに出力
ファイルを繰り返し処理する

6.3 OneDrive の独自機能
外部サイトのファイルをダウンロードする
ファイルの移動とリネーム
テキストファイルだけを処理するには?
「パスを使用したファイル移動または名前変更」アクション
フォルダー内からファイルを検索する
ファイルの変換について
「ファイルの変換」アクションを使う
トリガーをうまく活用しよう

Chapter 7 外部サイトのデータを利用する
7.1 Twitter を利用する
Twitter のタイムライン
ツイートをExcelのテーブルに出力
取得されるツイート情報
フォロワー情報の取得
ツイートする
検索とリツイート
ツイートは慎重に!
7.2 RSS/JSON の利用
RSSによる情報の取得
ExcelのテーブルにRSS情報を出力
RSSのデータ構造
JSONによるデータの利用
URLからJSONデータを取得する
取得したデータをJSONデータとして使えるようにする
JSONデータをExcelに出力する

7.3 カスタムコネクタの作成(Premium)
JSONを利用するコネクタを作る
全般情報の設定
セキュリティの設定
定義の設定
コードとテスト
カスタムコネクタを利用する
取得データをExcelに出力する
RSSとJSONがアクセスの基本!

Chapter 8 ビジネスツールの活用
8.1 Googleカレンダーの利用
「Google カレンダー」コネクタを使う
Google カレンダーのイベントを作成する
「イベントの作成」の設定項目
動作を確認しよう
イベントの取得
祝日カレンダーのイベントを表示する
イベントを繰り返し処理する
イベントのトリガーを利用する
Outlook利用の場合
イベント操作の基本は同じ

8.2 タスク管理
Google Tasksを利用する
タスクの作成
タスクリストとタスクの取得
タスクリストを繰り返し処理する
タスクを繰り返し処理する
Google タスクのトリガー

8.3 チーム作業
MS Teams とチーム作業
チームについて
チームの作成
テーブルのメンバーを追加する
チャットの作成
チームにメッセージを投稿する
会議をスケジュールする
Excelテーブルからメンバーを取得する
Teams会議の作成
Teamsのトリガーを利用する
チームに投稿されたら返信しメールで通知
Slackの利用について
チャネルを作ってメッセージを送信する
Slackにサインインする
チャネル作成とメッセージ送信

8.4 承認処理
承認とは?
チーム作成の承認を受ける
開始して承認を待機
承認結果を元に処理を行う
動作を確認する
「カスタム応答 - すべての応答を待機」を使う
「Office 365 Users」でユーザー情報を得る
「開始して承認を待機」の用意
承認をチェックして処理する
動作を確認する
「承認」は「開始して承認を待機」が基本
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